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岩戸寺修正鬼会
鈴鬼

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目さまし餅

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災払鬼

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(大分県東京国立文化財研究所提供)

 

六郷満山の鬼は、天念寺と岩戸寺では鈴鬼
二、災祓鬼・荒鬼各一、成仏寺では以上にさら」鎮鬼が加わる。鈴鬼はユーモラスな仮面をつけて、人間の装束をつける。その他の鬼は法要を終えた僧侶が鬼絡みというヒモで体をしばり、面をかけて鬼になる。若者は、裸で水ごりをとって、松明を掲げるタイレシを勤める。松明の火が加持の役割をする。
宮崎県椎葉村では鬼火焚きという行事があり、爆竹を鳴らして六日年越しの儀礼を行って、七日に蘇民将来の札を配る。

 

●中部地方の祭り●

愛知県岡崎市滝山寺の鬼祭リ(旧暦一月七日・修正会の結願)では祖父鬼(赤・大鉞と松明)と祖母鬼(赤・撞木と松明)と孫鬼(赤・小鉞と松明)がでる。
以下五件は共通の芸能伝承区域にあり、「鬼の舞」を演目に含む。修正会おこないの儀礼を伝えている。

 

懐山新福寺阿弥陀堂のおこない(静岡県天竜市渡辺良正撮影)

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静岡県天竜市懐山新福寺阿弥陀堂のおこない(一月三日)静岡県引佐郡川名万福寺薬師堂のおこない(一月四日)同町寺野宝蔵寺観音堂のおこない(一月三日)同町渋川万福寺薬師堂のおこない(廃絶)愛知県南設楽郡鳳来町峯福寺隔弥陀堂の田楽(一月六日)。
以下三件は三河・信濃・遠江の山間部の冬祭り・雪祭り・花祭などのおこないの鬼がでる。

 

滝山寺の鬼祭(愛知県岡崎市渡辺良正撮影)

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